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さまざまなレベルの英語勉強法|中学〜日常英会話まで

中高時代の英語科目上位成績、大学でのS評価、その後TOEIC L&Rでの900オーバー、そして映像翻訳学習中の人間による、さまざまなレベルの英語学習法の紹介記事です。

 

「明日の単語テストどうしよう」から「ネイティブとの英会話スキルを向上させたい」までサクサクと勉強法を連ねてまいります。お忙しい方は赤字の部分だけお読みください。

 

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明日の単語テストで満点をとる方法

単語のテスト範囲が分かっていれば、単語テスト対策はとても簡単です。出題範囲の単語を覚えればいいだけです。

 

単語テストは、ほとんどの場合書き取りです。発音が分からなくても、使い方が分からなくても、日本語に対応した英単語のスペルさえ書ければ突破できます。スペルを覚えるなら、何回も書くのが手っ取り早い方法です。

 

ただし、「1つの単語を20回書く」だけでは覚えられません。最後の単語を20回書き終えた頃には1つめの単語なんか忘れているからです。

 

オススメは、出題範囲の単語をまずは日本語と共に全て書き出し、20コ(または10コ)ずつまとめて覚えていく方法。以下の手順で覚えていきます。

 

【準備】

  1. 最初の20コの日本語を1行に1つずつ書く
  2. 日本語に対応する英単語を、その日本語の右側に書いていく(答えを見てもいい)

 

【1回目の暗記】

  1. まずは5コ、確実にスペルを覚える
  2. 答えを見ずに、日本語に対応する英単語20コ分を書いていく
  3. 答え合わせをし、間違っていた単語に対応する日本語の左側に×を1コ書く

 

【2回目以降の暗記】

  1. ×がついた単語の中から、次に覚える5コを選ぶ
  2. 選んだ5コのスペルを覚える
  3. 答えを見ずに、×がついた日本語に対応する英単語を書いていく
  4. 以下、答え合わせをして間違ったものに×を追加し、1〜4を繰り返す

 

【確認テスト】

  1. 間違えなくなったら、答えを見ずに20コ全ての英単語をもう一度書いていく
  2. 1コも×がつかなかったら、この20コはクリア
  3. 1コ以上×がついたら、その部分を覚え直して再テストする
  4. 20コがクリアできたら、次の20コを同じ要領で覚える

 

スペルを答えるテスト対策ならスペルを覚え、日本語を答えるテスト対策なら日本語を覚えていきましょう。手は疲れますが、ぶっちゃけ頭は使いません。音楽聴きながらでもできますし、慣れれば試験前10分で20コ以上覚えることも可能です。(私は試験前2時間で300コ覚えました)

 

日頃の英語リーディングで高評価をとる方法(中学〜大学)

 

とにかく時間がかかるし喉も渇きますが、この予習方法を実践すると授業中が暇すぎて眠くなるレベルで理解度が上がり、音読もできるようになります。

 

簡単に言えば、本文をノートに写し書き、単語を調べ、和訳を書き、本文を10回以上音読するだけです。以下の手順で進めます。

 

【予習作業(本文書き写し)】

  1. ノートは見開きで使う
  2. 左のページに、教科書の本文を2行おきに書き写す(コピーでもいいけど、書いて覚えるという部分が抜け落ちるので面倒でも手書きをオススメします)
  3. 書き写した本文の中で知らない単語やイディオムに線をひきまくる

 

【予習作業(和訳)】

  1. 線をひいた単語やイディオムの下に意味を書く(辞書はまとめてひきます)
  2. 本文の主語動詞、接続詞を確認しつつ、右ページに1文ずつ和訳を書く(右ページはこの時点で多分スッカスカだけど、板書や解説をあとで追加するので気にしない)
  3. 分からない部分は「?」をつけておく

 

【予習作業(音読)】

  • 教科書の本文を10回以上音読する(音読の音源があるとベスト。飽きたら自分の音読を録音して聞き直すのも有効。とにかく10回は音読する)

 

【授業】

  • 「?」をつけた部分の解説をノートの右ページに書き込む

 

本文を10回音読していると、授業で指名されてもスラスラ読むことができます。さらに、本文をまるごと暗記するレベルになるので、イディオムを音で覚えることができ、テストでよく出る「前置詞はどれを使うか」といった問題に悩まされません。和訳とともに英文を覚えるので、単語の意味も文脈から出てきて便利です。

 

ついでに言えば、お気に入りのTV番組やゲームの待機時間の有効活用にも最適です。私は伊集院光深夜の馬鹿力を聞くために、開始時間までこれを実践していました。英語偏差値が80に跳ね上がりました。

 

高校の定期試験(英語)で高得点をとる方法

 

端的に言えば、前項2つを実践すれば自動的に定期試験の成績も上がります。

 

念を入れて勉強するなら、教科書にある全ての問題を繰り返し解いて正答を出せるようにし、問題集の出題範囲の問題も全て繰り返し解いて正答を出せるようにしておけば、90点レベルをとるのもさほど難しくないでしょう。

 

教科書も問題集も解き尽くしたら、大学入試問題集や過去問でも解いておきましょう。

 

大学のオーラルコミュニケーション科目で高評価される方法

大学のリーディングは高校時代までの単語暗記とノート見開き予習で乗り切れます。問題は、オーラルコミュニケーション科目。大体ネイティブの先生が授業を担当し、評価基準が日本的ではないと感じることもあるため、専用の対策が必要です。 

 

ネイティブの先生方は、授業への参加度・貢献度で成績をつけます。正しい英文を話せるに越したことはありませんが、正しい英文を話そうとして口ごもることはマイナス評価になりかねません。「グループになって」と言われて一人ぽつんと残ってしまうことも、参加度や積極性の点でマイナス評価になります。

 

そこで、まずは「質問のある人?」と聞かれたら、手をあげて「こういう場合はどう言うんですか?」程度の質問をしておきましょう。あるいは「こういう表現は正しいですか?」でもいいです。

 

また、教師から「こういう場合はどうする?」という質問があった場合、単純に答えを述べるだけでなく、理由も述べると高評価です。英語教師の中には、主張の理由を重視するタイプの人が多く見られるためです。

 

授業中に使える表現をいくつか列挙しておきましょう。

「なるほど」「分かりました」:I see. /  I got it.

「よく分かりません」:I don't understand./ I'm confused.

「もう一度おっしゃってください」:Could you say that again, please?

「何です?」:What's that?

「もう一度説明してください」:Can you explain that again?

「一言、いいですか?」:Can I say something?

「質問してもいいですか?」:Can I ask you a question?

「分かりません」:I'm not sure./ I have no idea.

「私の考えでは…です。というのは…だからです」:I think ... because ....

「Aは英語でどう言いますか?」:How do you say A in English?

「…の時、私は何て言えばいいのでしょうか」:What should I say when ...?

 

英会話の日常表現を扱う本やアプリはいろいろありますが、カジュアルすぎて不適切な表現が混ざっていることもあります。教師相手に話すなら多少の無礼は多めに見てもらえるでしょう。でも、スラングを多用するのは失礼すぎるので注意。

 

無難な参考書としては、「英会話日常表現大辞典10000+」あたりがオススメです。会話表現の辞書としてご参照ください。

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TOEICでスコアを伸ばす方法(〜800くらい)

 

大学在学中、就職や留学のためにTOEIC L&Rの高スコアを取りたいと考える人もいるでしょう。700点台を取れればプラス評価になると言われていますので、まずは800未満のスコアを目指す勉強方法を紹介します。私はこれで803を取りました。

 

最初にやることは、自分の現在の英語力と苦手分野の確認です。方法はシンプルで、2時間でTOEICの模擬問題を解いて答え合わせをするだけ。使う参考書・問題集は、以下の公式問題集シリーズです。

公式 TOEIC Listening & Reading 問題集 1
 

 現在問題集5まで発売されていて、1冊あたり2回分のテスト(+サンプル問題)が入ってます。本番の試験と同じプロセスで作られていて、解説も充実。マークシートもついてるので、そこら辺の中途半端な参考書を買うより断然オススメ。

 

1回のテストは、Part1〜Part7に分かれています。それぞれどのような内容かというと、

 

【リスニングPart】

  • Part1: 1枚の写真について正しい説明を選ぶ(簡単)
  • Part2: 1つの文に対する答えを3つの中から選ぶ(難しくない)
  • Part3: 2〜3人の会話を聞き、4択で設問に答える(少々難)
  • Part4: ミニトークを聞き、4択で設問に答える(わりと難)

 

【リーディングPart】

  • Part5: 短文穴埋め問題(日本のテストでよくある形式)
  • Part6: 長文穴埋め問題(センター試験にある感じ)
  • Part7: 1つまたは複数の文書から情報を読み取り、設問に答える(速読が必要・難)

 

1回目のテストを解いたら、答え合わせをして各Partごとに正答率を出し、苦手なPartを見つけます。たとえば、苦手なPartが3と5だったら、なぜそれが苦手なのかを分析します。(得意なところはひとまず放置でOKです)

 

私の場合、Part4とPart5、Part7で正答率が低くなります。Part4は長いリスニングに慣れていないのと語彙力、Part5も語彙力、Part7は速読力が原因での失点でした。

 

この分析ができたら、具体的にその対策を行っていきます。語彙力強化をするなら、解説集に出てくる知らない単語や表現を片っ端から覚える、音読するなど(わざわざ単語集を買う必要はありません)。

 

速読は、とにかくまずは「読んで慣れる」ことが先で、その後スキミングやスキャニングのスキルを身につけていきます。

 

「読んで慣れる」「聞いて慣れる」の学習には、解説を読んだ上で問題文(スクリプト)の音読を繰り返すのが近道です。

 

1〜2週間そうして勉強したら、また2時間の制限時間を設けて公式問題集のテストを解き直します。勉強した上で解いてますから、正答率は上がっているはずです。間違えたところはもう一度復習しましょう。

 

次に、また2時間の制限時間を設けて2回目のテスト(1回目のテストとは別のテスト)を解き、同じようにPartごとの正答率を出して苦手分野を補強します。

 

時間が許す限り、3回目以降のテストも同様に取り組みます(公式問題集の2冊目、3冊目を使用)。

 

なお、語彙力不足以外に文法力にも不足を感じたら、高校の英文法を復習しましょう。高校の英文法でハードルが高いと思うなら中学英文法でも構いません。多色刷りで見た目の楽しいものでOKです。分詞、不定詞、現在完了、関係代名詞、関係副詞、分詞構文あたりは使い方を理解しておいてください。余裕があれば仮定法も。

 

TOEICでスコアを伸ばす方法(800くらい〜)

 

無事800以上のスコアをとれたら、次は900を超えるべく頑張りたいと思うかもしれません。職業上900以上が必要だという人もいるかもしれません。私も必要に迫られたので910をとりました。

 

結論から言ってしまえば、900以上に必要なのは

  • 高校卒業程度の文法力
  • 日常語以上の細かい語彙力(そこら辺の単語集よりNYTでも読むほうがいいかもしれません)
  • リスニング問題の訛りへの対応(オーストラリアとか)
  • 速読力(単純な速さとスキミングとスキャニング)
  • 体調の良さ

です。これらをすっ飛ばして900をとるのは難しいと思います。

 

ということで、多聴と多読を頑張ってください。ここでも音読は威力絶大。速く読めればなおよし。語彙力強化も忘れずに。

 

そして定期的にセルフ模擬試験を実施しつつ苦手分野を補強しましょう。

 

英語の日常会話スキルを高める方法

英語の日常会話スキルを高める最善の方法は、実践です。つまり、実際に英語で会話を繰り返すこと。しかし、私を含め、なかなかそういう環境にいない人も多いでしょう。

 

そんなときは、海外ドラマや映画が役立ちます。職場を題材にした作品ならビジネス英語を学べますし、家族関係がメインのシットコムなら家族や友人関係で使われる表現を学べます。

 

個人的に好きなのは、ビッグバン・セオリーです。  

ビッグバン★セオリー <ファースト&セカンド・シーズン> コンプリート・ボックス (10枚組) [DVD]

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  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • 発売日: 2014/05/02
  • メディア: DVD
 

 

オタクな大学院生たちが主人公のシットコムで、登場する科学理論も結構正しいものなんだとか。インド訛りの英語も出てきます。とはいえ、スラングや若者言葉、オタク会話満載なのでビジネス向けではありません。

 

ビジネスや社会問題を含む作品なら、王道のフルハウスや、その続編のフラーハウスが楽しいでしょう。

 

 

 個人的には映画『マイ・インターン』もビジネス英会話としてオススメです。

 

まずは吹替で会話の全体像と流れ、ニュアンスを把握し、その後、英語音声+日本語字幕、英語音声+英語字幕ヒアリング力と語彙力を強化。仕上げにシャドーイングやディクテーションを行うとよいでしょう。

 

レベルごとのドラマ・映画活用法については、以下の記事もご参考にどうぞ。(私が書いてます)

 

stage.st

 

 おわりに

 

一口に英語勉強法といっても、授業補習なのか試験対策なのか、実践的なレベルが必要なのかで勉強法は異なります。点数をとるためなら、テストや教材に特化した勉強法が有効ですし、日常的に使える英語スキルが必要なら、日常で使われている英語を学ばなければなりません。

 

ただ、いずれの勉強法にも大体共通するのは「音読」です(スペルを書かせるテストを除く)。音読はリスニングの基礎にもリーディングの基礎にもなります。

 

「英語が苦手だなあ」と感じているなら、まずは簡単な英文やテキストの音読10回から始めてみましょう。

 

 

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by ギノ